Conference theme – Japanese

 

世界水族館会議 2022

プログラム

 

 

現代の水族館は共に、熱意と責任を持った機関、水界の生物多様性保護の立役者、科学文化の中心地として認識されることができ、また認識されるべきです。これらの施設は、一般客から提起された懸念や解決策の代弁者です。

IAC2022は、水族館に自らの優れた業務慣行を共有し、共通の優先事項を定義する素晴らしい機会を提供します。

         水族館の来館者数は全体で毎年数百万人に達します。水族館は一般市民に水界が抱える課題を知らせ、理解を促し、海や私達の将来に関わる問題に関与させ、動員することができます。

 

水族館の専門家間のコラボレーションや経験の交換により、各館が経済発展を確保しながら組織と環境効率を改善し、一般市民との行動をより強力にすることができます。

 

IAC2022に選定されたテーマにより、水族館は、観客や関係者全員をその日常業務、研究活動、保全プログラムに関与させながら、科学的、社会的、政治的レベルで取り組む方法を探究することができます。これは私達の組織の発展に不可欠の条件です。

 

総合テーマ

水族館 : 青い惑星のために取り組み、行動する

水族館は今日極めて重要である特別な責任を有しています。地球温暖化や生物多様性の損失に揺さぶられている世界において、水族館は海の窓であり、海洋環境の保護と知識を手ほどきし、サポートできる交流の場でもあります。「生物多様性および生態系サービスに関する政府間プラットフォーム」(IPBES: Intergovernmental science-policy Platform on Biodiversity and Ecosystem Services)の最新報告書によると、海洋環境の約66%が人間によって大幅に改変されており、人間の圧力の影響を受けていないのはわずか3%という時代において、水族館は海洋、ひいては地球の未来にとって決定的な役割を果たします。

青い惑星の住民の中には、水中世界の美しさと調和を目で堪能する特権に恵まれた人は殆どいません。現在、人口のわずか0,3%が、単純なマスクとフィンを使ったスキューバダイビングやシュノーケリングを楽しんでいます。水族館は、このように大多数の人々がアクセスできない環境からの多くの生物との出会いを可能にすることで、感動や発見をもたらすかけがけのない体験を提供し、人間の活動によって脅かされているこの脆弱な世界を保護する必要性について啓蒙します。

2003年、欧州の公的調査OCEANICSは、水族館がテレビや報道機関に先駆けて、海洋に関する最も信頼性のある情報源と見なされていることを示しました。個人が消化すべき情報がますます増え、原則が科学的事実よりも優先されることが多い世界において、水族館はこの立場を強化し、動物の福祉に関する社会的議論に参加する必要があります。

飼育および繁殖のコントロール、種の生物学および自然の海洋環境の生態学の知識の向上の分野において、水族館は革新と研究の最前線に立っています。水族館はin-situ(現場)またはex-situ(水族館内)の保全プログラムを立ち上げたり、それらと協力して活動したりすることにより、種の保全に携わっています。

水族館は科学文化に触れる特権的な場所であり、知識を生み出して広め、若者をはじめとした観客を動員します。また、市民が環境に関する懸念を表明し、現代の変動が日常生活に及ぼす影響を理解できる表現の場でもあります。水族館は海を保護するためのイニシアチブを提案することで、来館者の行動意欲をサポートすることができます。

最後に、水族館のネットワークは、国内および国際規模の施設レベルでの動員と行動のための力です。水族館はその取り組みを通じて、海洋が各種の意思決定において考慮され、人類の発展の決定的な要因として認識されるように努めています。

 

会議初日 – 総合テーマの発表

 

基調講演者(« Keynote speakers »):この会議の初日には、海洋および水生環境に取り組む、あらゆる国籍の人物や世界規模での統一行動の担い手が、考察プロセスを促進するために証言をもたらします。

 

続く3日間の各日をスタートさせる3つのテーマ:

 

次の3日間はそれぞれ、「基調講演者」による主要テーマを構成する3つの要素のひとつに関する講演でスタートします。

基調講演のすぐ後には、査読委員会が選んだこれら3つのテーマを代表するプレゼンテーションが予定されています。 

海洋生物多様性のための科学・技術的な取り組み

 基調講演者 :

-最初の講演者 : 水族館学の科学技術史の専門家

-2番目の講演者 : 国際的な海洋科学プログラムの専門家

 

本テーマの詳細内容の一例 : 

  • 国連の「持続可能な開発のための海洋科学の10年 」(2021-2030)との連携 : 水生環境に関する知識の生産の立役者である水族館は、海洋のために知識の共有を改善し、市民の動員を拡大することに共同で貢献できます。IOCによって開始されたダイナミクスおよび作成されたツールのパネルのプレゼンテーション : OL4all プラットフォーム、若者のフォーラム、Blue Schools、パブリックコンサルテーションなど
  • 生物の飼育、健康、福祉の管理
  • 種の脆弱性、自然環境および飼育下での生存に影響を及ぼす要因の理解
  • 種の繁殖の管理
  • 絶滅危惧種を保護するための種の保護機構の設立(例:世界サンゴ保護機構)
  • 研究機関や大学などとの交流およびパートナーシップ
  • 施設の社会貢献活動におけるスタッフの専門知識の活用
  • 水族館で実施された研究による現場のイニシアチブの実施および/または貢献、これらの活動の来館者のもとでの活用

教育、科学的生産、啓蒙活動を通した社会的な取り組み 

基調講演者 :

– 各種の社会構成要素と水族館、動物園、動物公園との関係を研究する専門家

本テーマの詳細内容の一例 :

  • 海洋生態系の複雑性と脆弱性の認識を高めるための革新的な生物のプレゼンテーション
  • 生物のプレゼンテーションを補完し、気候などのより一般的なテーマを紹介し(新しい媒体、VRなどを使用)、最新の研究結果にアクセスできるようにする革新的な展示方法および展示デザインの実現
  • 参加型のフィールドワーク、保護活動、科学を提供する教育プログラムの導入
  • 海洋の問題に関する科学・文化的コンテンツの制作
  • あらゆる種類の関係者(機関的、政治的、教育的、科学的、NGO、メディアなど)との地域、国内、国際レベルでの交流や協力のパートナーシップの確立
  • 積極的な市民イニシアチブの提案、現場での保全活動のサポートなど、市民の参加の呼びかけ
  • インターネットやソーシャルネットワークを使った来館者の館外でのサポート。これは、見学を超えて関係を継続し、社会的なコミットメントを支援するためのコミュニケーションツールです。
  • 危機的状況への適応。例)コロナ下の水族館: 繋がりの維持、「館外で」動員する役割の継続
  • 保護の立役者としての水族館の認識に関するコミュニケーション、および水族館の「ミッション」の進化の強調
  • 実行された活動は、水族館の経済的健全性にどのように貢献できるか?

海洋のための行動に向けた政治的な取り組み

 基調講演者 :

海洋保護および持続可能な開発に取り組む政府機関の代表者

本テーマの詳細内容の一例 :

 

  • 公的および民間の意思決定者に対する海洋関連の問題の代弁者としてのミッション
  • 水族館とそのパートナーが施設内または現場で実施する研究の実施、参加、コミュニケーション
  • 「アンバサダー」の役割の開発および水族館内で実施されたパブリックコンサルテーションの結果の意思決定機関への伝達
  • 海洋環境の管理および保護に関する問題の共有、アドバイス、決定への関与

8つのサブテーマによるバリエーション

IAC 2022は、水族館に、以下の8つのサブテーマにまとめられる取り組み、イノベーション、体験を共有できる機会を提供します :

  • 技術開発
  • 繁殖
  • 生物の世話
  • 保全
  • 展示デザイン、文化・科学的コンテンツの制作
  • 教育、啓蒙、動員
  • 社会における水族館の立場
  • 世界的なパンデミック状況への適応

 

サブテーマの詳細内容の一例 :

 

技術開発

水族館は、水の監視、新しいプールの建設、エネルギー源としてのより持続可能な資源の使用のために、絶えず技術開発を行っています。

このサブテーマでは、環境、社会、経済的な持続可能性がますます強く要求される状況において発展するために、水族館がどのようにして組織し、取り組み、革新的な企業と協力するかという問題を提起します。

 

繁殖

このサブテーマは、水族館における種の繁殖に関する革新と新規性に捧げられています。

繁殖の知識は、種の保存における重要な課題です。

自然環境からの種の収集に対する批判はますます高まっています。未来の水族館はネットワークで活動することにより、自然からの採取ゼロに向けて種の繁殖を制御し、自然環境の知識を向上させ、生態系の管理に貢献します。

 

生物の世話

生物の世話、獣医学の進歩、種の医学的訓練、飼育員の日常的な仕事は、動物の健全性を満たし、飼育環境に関して来館者を安心させることができます。このサブテーマにより、水族館に導入された新しい措置や取り組みを紹介することができます。

 

保全

水族館は、絶滅危惧種や脅かされている生態系の保全活動への積極的な参加において重要な役割を果たしています。

長期的な飼育方法やプログラム、および現場や館内でのパートナーシップのおかげで、水族館は科学的知識を向上させ、種と生態系に関する研究を進め、それらの保全に関する具体的な行動がとることができるように日々取り組んでいます。

 

展示デザイン、文化・科学的コンテンツの制作

水族館は、海洋の生物多様性や保護に関する重要な問題を、幼い子供から家族連れ、詳しい観客といった非常に幅広い客層に説明するために、新しいコミュニケーションや仲介の方法を利用して、リピーターを育成し、新たな来館者を引き付けるべく、絶えずリニューアルしなければなりません。

展示デザインはどのようにしてこれらの課題に応えることができるでしょうか?展示やコンテンツに関する新しい点は何でしょうか?それらに対するポジティブおよびネガティブな反応はどのようなものでしょうか?未来の来館者の体験はどのように定義できるでしょうか?

 

教育、啓蒙、動員

海洋の動物相や生物多様性を発見し、意識を高めるための主要な教育ツールである水族館は、海洋と人間を脅かす環境問題全般に関する話し合いや取り組みの場ですが、一緒に解決策を見つけるための特権的な場所でもあります。見学やワークショップの際、館外で、あるいはデジタルツールを通して、水族館は教育・学習ツールを提供し、海に関する教育における指導者としての立場を示すために絶えずリニューアルしています。

 

社会における水族館の立場

水族館は、社会の様々な関係者(一般市民、メディア、企業、政治家、科学者、仲介者、教育者など)と海洋環境との間で触媒的な役割を果たすためのあらゆる強みを有しています。水族館は何年も前から、あらゆる利害関係者と協力して海産物の持続可能な消費、気候変動、イノベーションといった各種のテーマに関する研究、広報キャンペーン、アドボカシーを進めています。これらの提携プロジェクトにより、活動主体から最終ユーザーまでの全員を関与・行動させ、コミュニケーション力や具体的な行動の実行力を得ることができます。動物を本来の環境ではないところで展示するという問題に関して意見が分かれる恐れがある変革期の社会において、水族館は自らの役割を主張し、自らの活動を公表するために討論に参加しています。

 

世界的なパンデミック状況への対応

水族館はどのようにして世界的なパンデミックに対応し、対策を講じてきたのでしょうか? どのような体験を交換できるでしょうか?今後に向けた教訓や戦略はどのようなものでしょうか?

 

プログラムに含まれるその他のアクティビティ

  • 会議前および会議後のツアー:ヨーロッパの水族館の見学
  • 毎日のポスターセッションによる会期を通したポスタープレゼンテーション
  • 出展者フェア、専門企業との交流会
  • Nausicaáの自由見学と舞台裏のガイド付きツアー
  • 開催地(都市)での観光活動
  • 開催地(地域)での観光活動
  • 国際クラゲ会議(International Jellyfish Conference)

パブリックコンサルテーション

水族館が30年前から実施してきたことを知り、リストアップするために、IAC 2022の参加者および水族館全体に対するパブリックコンサルテーションが行われます。

このコンサルテーションにより、30年間の水族館の取り組みを振り返り、「将来のビジョンは?」という未来を問うことが可能になります。

調査の分析は、地元の大学や国立大学(社会科学、人類学)の学生が研究テーマとして利用できるようになります。

公開カンファレンス: テーマ« 世界の水族館 :海洋のための30年にわたる取り組み »

公開カンファレンスは、公開調査の結果を発表したり、水族館の主な役割を浮き彫りにし、別の視点をもたらす独立した利害関係者を介入させたりする機会となります。

暫定プログラム

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